教採浪人の記録その1 〜教採浪人という選択肢〜
どうも、donです!
今回より数回に分けて
教採浪人生活
振り返っていきたいと思います!
今回はその1回目。
そもそも、何故教採浪人という選択肢を取るに至ったのか?
という話をしたいと思います。
…話の始まりは昨年7月に遡ります。
当時都内某私立大学の4年生だったdonくん。
教員免許の取得見込みが出たので、教員採用試験に初挑戦しました。
結果は
一次試験落ち、、、
私が受けた自治体の一次試験で課されるのは、
- 一般・教職教養(般教60、教職40点の計100点)
- 専門教養(私の場合は高校地歴なので、日本史、世界史、地理の問題。計100点)
以上2つのマークテスト。
一般教養はまあまあでしたが、
敗因は明らかに専門教養の世界史でした。
日本史と地理はそこそこだったのに、世界史が足を引っ張りまくり、、、笑
それもそのはず、世界史は専門外のうえ、高校の頃に授業で習った範囲も古代オリエント(教科書のど頭)からイスラーム世界までというなんともビミョーな範囲だったので
通史の勉強がまだ全然終わってない状態で試験当日を迎えてしまったのです。
そりゃあ落ちるよな、、、、
さて、これからどうしようか、、、、
私が教員採用試験に落ちた直後に考えたこれからの選択肢は以下のような感じ。
- 臨時的任用教諭、または非常勤講師として教壇に立ち、業務をこなしながら勉強して、また採用試験を受ける
- 教職大学院を滑り込みで受け、大学院に進学する
- 私立の学校の選考を受け、そこで採用をもらう
- 教員という道を諦め、駆け込みで就活を初める
教員を諦める気は全くなかったので4の選択肢は早々に捨てましたが
落ちた直後の段階では1の選択肢が最有力でした
1の選択肢のメリットとしては
- 何より実務経験が積める
- 臨時的任用教諭ならお給料も正規の教員と変わらない
- 2次試験(面接や模擬授業)の対策を先輩教員の方々に見てもらえる
などが挙げられます
実際、採用試験に落ちた周囲の友達の多くはこの選択をとっていきました
なので、自分もそうなるんだろうな〜〜と思いつつ何となく大学の夏休みを過ごしました。
転機がやってきたのは昨年の9月
母高であり、教育実習でもお世話になった高校の文化祭に行きました
生徒との再会を楽しむ中で、教育実習の時にお世話になった先生方に挨拶をしに向かいます
(一次試験で落ちたことはすでに先生方に伝えていました)
とりあえず、今後は上記の1の方向性でいることを先生に伝えると、、、
「臨任もいいけど、それで試験勉強をちゃんとできるのか、しっかり考えなよ?勉強時間が取れなくて合格できない人たくさんいるからね。特に社会科は、、、思い切って勉強にだけ専念してみるのも手かもね〜」
と、言われました。
これを聞いて私はハッとしました。
本当にこのまま臨任をやっていいのだろうか
一次を難なく合格し二次試験で落ちていたのならともかく(こっちのパターンの方が多い)、
教科の知識である専門教養ができなくて一次すら受からなかった自分が、このままとりあえず臨任をやったところで、来年までに確かな知識(特にほぼ無知である世界史)が身につくのだろうか
そんなことを考えるようになり、自分の中に新たなこれからの選択肢が生まれました
それが
教採浪人をして、科目の知識(特に世界史)を蓄える
です。
私が受けた社会という教科は、他の科目と比べて例年倍率が高く、その分落ちる人も毎年たくさん出ます。
同じ社会でもジャンルが分かれているので(日本史、世界史、地理)、私のように全てをカバーしきれずに落ちるパターンが多いです。
実際、臨任をやりながらの試験勉強がままならず、2〜3年教採を受け続けてもことごとく1次試験で落ちるというケースを自分の周囲でも聞いていたので
どうせだったら1年だけしっかり勉強する期間を作って、確実に合格したいと思ったのです。
また、今後教員という仕事をずっと続けていきたいと考えていた私にとって無視できないものがありました。
学習指導要領の改訂です。
学習指導要領とは簡単に言うと国が決めた教育のカリキュラムみたいなもので、これに基づいて教科書や各学校の教育計画、授業が作られていきます。
だいたい10年一度ぐらいのペース(多少の前後はある)で改訂されるのですが、
2022年度から導入される高校の新しい学習指導要領では、社会系の科目の編成が大きく変わることが予定されています。
例えば「現代社会」が廃止され、「公共」という新科目が登場することや
「地理総合」という科目を新設し、何十年ぶりかに地理を必修科目とすること
そして、日本史と世界史の近代史を合一した科目である「歴史総合」を新設すること
などが挙げられます。
つまり、
これからの教育現場では社会系の科目の全てをしっかりカバーできる教員を今以上に求めるようになる
ということが考えられるわけです
地理の必修化、日本史と世界史を合わせた科目の登場、、、
なおさら、勉強しといた方がいいじゃん。ってわけです
とはいえ教採浪人をするということは
一年間フリーターになる
ことを意味するので、教採浪人したいっていう気持ちを外部に表明するのには時間がかかりました。笑
まず両親に話して教採浪人を許してもらい、
完全に浪人する気持ちが固まったのは昨年11月ごろだったかなと
周囲の人々の多くは「そっかー頑張れ!ずっと応援してる!」と声をかけてくれ、本当にありがたかったです。
ただ、やはり反対されたり、うーんそうか、、、というリアクションをされたり、改めて臨任を勧められたりもしました。
(まあ今挙げたのほとんど大学の教職課程課の人なんですけどね)
自分なりに上記のプロセスで考えて出した結論なので、曲げませんでしたけどね。
まあでも反対する側の気持ちもわかります。だって自ら進んでフリーターになってるわけだし。笑
そしてそのまま何も就職活動に手をつけず、卒論を書き上げ、
今年の3月に大学を卒業しましたとさ。
…というわけで今回は私が教採浪人の選択肢を取るまでの話でした。
次回は教採浪人生活を実際にどのように過ごしていたのかを書いていきたいと思います(気づいたらめっちゃ文章長くなってた笑)
ここまで読んでくれた人いるのかな、、、もしいたら
ありがとうございました!